驚きの歯科矯正

痛みはまったくありません。
さらに進行すると、歯肉の中の歯槽骨が溶けて、膿が出た歯がグラグラしてきます。 虫歯は歯に穴があいて歯が痛くなるので、虫歯であることを自覚できますが、歯周病は「サイレントディズィーズ」と言われるように、自覚症状もなく静かに進行して、本人が気づいたときには手遅れになっていることが多々あります。
虫歯と歯周病の大きな違いは、虫歯は自分で治すことはできませんが、歯周病は自分で管理することによって治すことができるということです。 何事も他人任せという人は、歯科医が治してくれる虫歯のほうが楽だと思うかもしれませんが、自分で歯を大切にしたいという気持ちや、やる気のある人にとっては、お金をかけず、痛い思いもせずに治せる歯周病のほうが管理しやすいと思います。
その歯周病を予防するのにも、歯磨きは効果的です。 まず、ある程度の時間をかけることが必要です。
この「ある程度の時間」とは、何分というものではありませんが、テレビを見ながら、お風呂に浸かりながらでもいいので、何かをしながらの「ブラッシング」をすることをおすすめします。 1日に一度は十分な時間をかけてブラッシングをしてほしいものです。
その際には練り歯磨きをつけずに、毛先で歯茎をマッサージするつもりで磨いてください。 歯と歯茎の境目に歯ブラシを30度に当てます。
歯周病は100%、歯と歯茎の境目から発生します。 ですからその部分の汚れ(プラーク)を取り除けば、歯周病にはなりません。
歯ブラシの毛先をその部分に当てて、小きざみに振動させて磨いてください。 またデンタルフロスを使うと、さらに効果が期待できます。
歯ブラシだけで磨いたとしても、歯と歯の間の汚れを取り除くことはできません。 そこで、その部分の汚れを取り除くために、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)が必要になってきます。
これらが日常的に使えるようになるまでには、多少、時間がかかるかもしれませんが、何事も慣れるまでの辛抱です。 慣れてしまえばたいしたことはありませんから、習慣になるまで少しの間がんばってみてください。

歯にはそれぞれの役割があります。 それでは一体、歯は何のために使われているのかを改めて考えてみましょう。
みなさんは「食べ物を噛むために決まっているでしょう」と思われることでしょう。 それだけではありません。
歯にはいろいろな役割があるのです。 食べ物を噛み砕き、咀嚼することが一番重要な役割ですが、それ以外にも発音すること、飲み込むこと、呼吸すること、見た目など、いくつもの役割があります。
なかでも現在、最も注目されているのは、ストレスを発散してくれる「ストレス管理」という役割なのです。 それではなぜ、歯でストレスを管理できるのでしょうか。
人間は、感情をあらわに人を怒鳴りつけたり、テーブルにこぶしを叩きつけたりしてストレスを発散することができますが、日常的にそんなことをやっていたら人間性を疑われて、まわりの人が去っていき、ひとりぼっちになってしまいます。 以前、歯ぎしりや歯の食いしばりは噛み合わせの悪い人だけに生じる行為であり、正しい噛み合わせに戻せば解消するものと考えられていました。

実際に、噛み合わせの悪い人ほど歯ぎしりをする確率は高いのですが、ストレスの発散として行う歯ぎしりは、正しい噛み合わせの人でも行っていることがあるのです。 つまり噛み合わせの悪い人がストレス発散のために歯ぎしりや歯の食いしばりをしても、噛み合わせが悪いために完全にコントロールできずに、歯や筋肉にダメージを与えることになります。
歯ぎしりというと、まわりにすごく迷惑で、ごく一部の人だけがするというイメージがあるかもしれませんが、歯ぎしり自体はストレス発散という非常に大切な役割をしていることがわかってきました。 それでは歯ぎしりの何がよくないのかというと、歯ぎしりを受け入れる歯の噛み合わせが悪い場合、歯や筋肉や頚椎などに悪影響を与えるということなのです。
歯科医の中には、歯ぎしりをやめさせるための暗示治療を行っている人もいますが、ストレスを発散する目的でもある歯ぎしりをやめさせてしまうと、かえってストレスが溜まってしまうので、正しい方法とはいえません。 歯や筋肉に悪影響を及ぼすことなくストレスを発散させるためにも、正しい噛み合わせが大切なのです。
歯科医としては、歯ぎしりをやめさせるのではなく、正しい噛み合わせをつくってあげることによって、スムーズに顎運動が行えるようにしてあげなければなりません。 つまり、筋肉や歯の負担を取り除いていくことが、正しいアプローチなのです。
また、噛み合わせが悪いのが原因で歯ぎしりをしている場合は、正しい噛み合わせをつくることによって歯ぎしりをしなくなるというケースも経験しています。 ストレスの多い現代社会では、ストレスの発散方法として趣味などでうまく解消できる人もいれば、あまり深く考え込まない楽天的な性格でストレスが少ない人もいるでしょう。
生真面目でストレスを溜め込みやすい性格の人にとっては、歯ぎしりは健全に生きていくために、なくてはならぬ大切なものなのです。 そんな歯ぎしりの悪影響のひとつに歯がすり減っていくということがあげられます。
正しい噛み合わせの人であれば、歯ぎしりをしてもバランスがとれているので、ほとんど歯がすり減りません。 ところが悪い噛み合わせの人は、歯ぎしりの負担が大きくかかるので、歯がすり減ってしまうのです。
ですから正しい噛み合わせの人の歯ぎしりは、筋肉がリラックスできて、歯や歯周組織や顎関節にも多くの負担が加わることなく、快適に過ごせるのです。 一方、悪い噛み合わせの人は、毎日の食事や歯ぎしり、歯の食いしばりなどによって自律神経に悪い影響を与え続け、ますますストレスが増えてしまいます。
このように、悪い噛み合わせの人は、日常生活をしているだけでストレスが溜まり、歯ぎしりなどで発散しても、逆に筋肉などに負担を強いるという悪循環に陥っているのです。 現代人の健康を蝕む、悪の根源のようなストレスとは、一体どのようなものなのでしょうか。
ストレスという言葉は、1936年にM大学の生理学者H博士が、イギリスの雑誌「N」誌に「ストレス学説」を発表したことから、この言葉が使われるようになりました。 S博士はその論文の中で、動物にストレスを与えることによって胃潰傷などが生じることを報告し、「ストレス」という言葉を世に出しました。
人間には、体の環境状況を一定に保とうとするホメオスターシス(恒常性)があります。 暑い時期には体を冷やす働きがあり、寒い時期には体を暖めようとする働きがあって、糖分が減れば体が糖分を欲しがりますし、酸素が少ない地域に行けば酸素が少なくても生活できる環境を体内に保つという働きを、生まれながらにして体の中に備えています。

ホメオスターシスによって、人間はどのような状況下にあっても体が適応して生きていけるのです。 人間の体は、ストレスを受けることによって自律神経、免疫系、内分泌系など、さまざまな部分に病変を現そうとします。
ホメオスターシスによって体が適応しようとするので、体内でストレスとの戦いになります。

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